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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科23巻9号

1969年09月発行

文献概要

原著

砒素癌の1例

著者: 山崎啓二1 斎藤稔1 田代孝男1 菊井英進1 坂元征行2

所属機関: 1竹田綜合病院 2福島県立医科大学皮膚科教室

ページ範囲:P.923 - P.928

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I.はじめに
 1887年Hutchinsonが皮膚癌の原因因子として砒素の役割に注目して以来,欧米では砒素癌の報告は多く,Neubauer1)は1947年までの医薬品による143例,職業的接触による24例を集録している。一方本邦では砒素癌の報告はまれで,この点は第64回日本皮膚科学会総会シンポジウムでも注目きれている2)〜5)。最近我々は精米に使用するつき粉と誤つて砒素剤が混入した米を長期間とり,中毒症状を示した患者に発生した砒素癌の1例を経験したので報告する。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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