文献詳細
原著
文献概要
はじめに
新生児皮下脂肪壊死症Adiponecrosis subcu-tanea neonatorumは新生児または乳児の皮下に特異な硬結をきたす,比較的稀な疾患である。本症は1875年Cruseが新生児皮膚硬化症から分離して,Sclerema seu scleroderma adultor-umと記載したのに端を発するといわれる1)。Lindlarら2)によれば1966年までに200例以上の報告があるというが,本邦では中川3)(1927年)以来26例の報告をみるに過ぎない。著者は最近,本症の典型例と思われる1例を経験したのでここに報告する。
新生児皮下脂肪壊死症Adiponecrosis subcu-tanea neonatorumは新生児または乳児の皮下に特異な硬結をきたす,比較的稀な疾患である。本症は1875年Cruseが新生児皮膚硬化症から分離して,Sclerema seu scleroderma adultor-umと記載したのに端を発するといわれる1)。Lindlarら2)によれば1966年までに200例以上の報告があるというが,本邦では中川3)(1927年)以来26例の報告をみるに過ぎない。著者は最近,本症の典型例と思われる1例を経験したのでここに報告する。
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