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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科24巻1号

1970年01月発行

原著

皮膚癌の外科的治療

著者: 石原和之1 柳田英夫2

所属機関: 1国立がんセンター皮膚科 2横浜市立大学医学部皮膚科教室

ページ範囲:P.53 - P.57

文献概要

はじめに
 皮膚癌の治療に関しては,その治療を行なう医師により異なる。しかし,一般に放射線治療,外科的治療あるいは抗癌剤による治療と大別できよう。勿論しばしば上記3者の併用療法も行なわれる。そのいずれかがより優れているかについては多くの論議があらうが,放射線治療に関しては,上野の限界線治療が知られ,また著者も,しばしば電子線治療について報告している。外科的治療に関しては池田の報告が知られ,抗癌剤に関しては最近Bleomycinが登場している。これらについての詳細は,各識者の文献あるいは報告にゆずるとして,ここでは自験例を中心として,いわゆる基底細胞癌と有棘細胞癌を対象とする皮膚癌の外科的治療について記載する。なお,外科的治療と放射線治療(特に電子線)との併用についても言及し,その経過について記述する。
 最近6年弱において,国立がんセンターに来院した皮膚悪性腫瘍患者は259例に及び,その内訳は有棘細胞癌156例,基底細胞癌41例,パージエット病9例,ボーエン病3例,悪性黒色腫22例,腺癌4例,カポジー肉腫1例,悪性淋巴腫19例である。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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