文献詳細
文献概要
原著
限局性鞏皮症の5例と脊柱の変化
著者: 福士堯1 平山泰照1
所属機関: 1青森県立中央病院皮膚科
ページ範囲:P.937 - P.943
文献購入ページに移動 限局性鞏皮症は,通常,斑状鞏皮症,帯状鞏皮症および線状鞏皮症の3病型に分けられ,その他に特殊な型が知られている1,2,3)。本邦においては,樋口1)によれば,昭和29年までに,102例が報告されており,さらに昭和32年から同44年までの日皮会誌には60余例が報告されており,けつしてまれな疾患とはなし難い。しかし本症の原因に関しては,定説がなく,諸説がなされている1,2,3)。
われわれは,最近,斑状・帯状あわせて5例の本症を経験したが,そのうらの3例において,X線写真上,脊柱の側彎をみ,それぞれの皮疹存在部は,側彎を示す脊柱の位置から発する神経支配域に一致すると解し得たので,2例の参考例とともに報告する。
われわれは,最近,斑状・帯状あわせて5例の本症を経験したが,そのうらの3例において,X線写真上,脊柱の側彎をみ,それぞれの皮疹存在部は,側彎を示す脊柱の位置から発する神経支配域に一致すると解し得たので,2例の参考例とともに報告する。
掲載誌情報