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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科24巻10号

1970年10月発行

原著

除草剤による接触性皮膚炎(死亡例)

著者: 渡辺進1 渡辺悟1

所属機関: 1倉敷中央病院皮膚科

ページ範囲:P.945 - P.949

文献概要

 最近における農薬の開発はめざましく,そのため農産物は飛躍的に増産をみるようになつた。しかしながら反面,農薬は多くの併害をもたらすようになり大きな社会問題となつてきている。皮膚科領域においても農薬による皮膚炎は今後増加するものと思おれ,したがつてこの方面の知識が皮膚科医にも要求されるようになつてきた。
 最近,われわれは農薬の一種である除草剤の使用後,発熱,倦怠感などの全身症状とともに,四肢,顔,口唇,口腔粘膜などに紅斑,紫斑,血痂などを生じ入院20日後に不幸にして死亡した例を経験したので報告するとともに,改めて農薬使用にさいしての注意を喚起したいと考えるものである。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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