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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科24巻11号

1970年11月発行

〈原著論文抄録〉

Epidermolysis Bullosa Hereditaria Letalis(Herlitz)—症例報告,他

著者: 熊谷武夫1 長井忠1 石崎宏1 小西喜朗1 江上三義1 荒井邦夫1 佐藤保2 毎田武夫2 岩口力男2

所属機関: 1金沢大学医学部皮膚科教室 2金沢大学医学部小児科教室

ページ範囲:P.1107 - P.1107

文献概要

 Epidermolysis bullosa hereditaria letalis(Herlitz)の症状を持つて生まれた2例を記述した。これら2例にほぼ同様の看護と治療を加えたところ,1例は4歳6カ月まで生存したが,他は生後6カ月で死亡した。水疱部における基底膜の所在については,比較的長期生存例ではそれが光顕的には主として表皮側に,電顕的には表皮側にのみみられたが,6カ月で死亡した例ではそれが光顕的に真皮側にのみ認められた。以上から比較的長期生存例をEpidermolysis bullosa hereditariadystrophica et polydysplastica,6カ月で死亡した例をEpidermolysisbullosa hereditaria letalisと最終的に診断した。なおE.letalisの既報告例および金沢大学皮膚科において観察された他の9例についても,水疱部における基底膜の所在を改めて検索し,その成績を述べた。さらに本症における水疱形成部位,予後などについて若干の文献的考察を加えた。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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