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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科24巻12号

1970年12月発行

文献概要

原著

色素性蕁麻疹とくにその電顕的観察

著者: 桑原宏始1 緒方明詔1 中村作恵子1

所属機関: 1熊本大学医学部皮膚科教室

ページ範囲:P.1149 - P.1155

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 肥胖細胞の微細構造についてすでにOrfanosu.Stütgen1),Hashimoto et al2,3),堀木4),森安5),Combs6)の報告がある。これら諸家の報告で顆粒内微細構造はほぼ明らかにされているが,顆粒内微細構造と顆粒形成過程との相関関係,顆粒の形成部位,顆粒とlysosomeとの関係などなお未知の問題がある。また色素性蕁麻疹の幼児型(Unna型)と成人型(Rona型)とは組織学的に相違するが,電顕的にいかなる相違がみられるか興味あるところである。
 筆者らは最近,幼児型2例,成人型1例の色素性蕁麻疹について電顕的観察を行なう機会を得たので,その結果を記載し,2,3検討を加えたので,ここに報告する。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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