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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科24巻2号

1970年02月発行

文献概要

原著

Apocrine cystadenomaの1例

著者: 山本哲雄1 辻卓夫1 須貝哲郎1

所属機関: 1大阪市立大学医学部皮膚科教室

ページ範囲:P.145 - P.149

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はじめに
 apocrine cystadenomaはapocrine hidro-cystomaともよばれ,通常球状の結節として顔面に単発し,分泌液の貯留により半透明にすけてみえる。組織学的には嚢胞とアポクリン腺分泌細胞の増殖性変化がみられるのを特徴としている。本症は一般外科医などに治療を受けたりするためか,報告は少ないものの,さほど稀な疾患でないともいわれている1)。しかしながら本邦の皮膚科領域において,私どもの調べた範囲では肥田野および溝口2)の地方会発表をみるのみで,欧米においてはMehregan3),Gross4)などの報告がみられるが,さほど多くない。最近私どもも本症と思われる症例を経験したので報告し,併せて若干の文献的考察を行なつた。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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