文献詳細
文献概要
原著
学童期における手指爪疾患の頻度
著者: 吉岡郁夫1
所属機関: 1曽根医院皮膚科
ページ範囲:P.167 - P.170
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爪甲の疾患に関する我国の文献は比較的少なく,これについては加納(1955)および大矢(1965)が総括的にのべている。しかしこれらの文献の多くは臨床的に爪疾患のみをとりあげたものであつて,今までに記載されている爪の変化が,1つの集団においてどれ位の頻度にみられるかということについて触れた統計は殆んどない。著者は静岡市南藁科小学校において生体計測を行なつた際,手指の爪甲についても観察したので,その結果を報告する。ただ,この調査はあくまで生体計測が主体であり,爪の調査は著者個人で行なつた2次的なものであるから,充分に観察できなかつた点が少なくない。この点については予め御諒承願いたい。
爪甲の疾患に関する我国の文献は比較的少なく,これについては加納(1955)および大矢(1965)が総括的にのべている。しかしこれらの文献の多くは臨床的に爪疾患のみをとりあげたものであつて,今までに記載されている爪の変化が,1つの集団においてどれ位の頻度にみられるかということについて触れた統計は殆んどない。著者は静岡市南藁科小学校において生体計測を行なつた際,手指の爪甲についても観察したので,その結果を報告する。ただ,この調査はあくまで生体計測が主体であり,爪の調査は著者個人で行なつた2次的なものであるから,充分に観察できなかつた点が少なくない。この点については予め御諒承願いたい。
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