文献詳細
原著
文献概要
はじめに
持久性隆起性紅斑(以下E.e.d.と略す)は,比較的稀な疾患とされ,本邦でも1932年百瀬1)の第1例以後,1960年頃まではその報告が僅かに散見される程度であつた。しかるに,最近数年間に本症に対する認識が増したためか,報告例も年に1〜2例数えられるにおよび疾患概念から治療予後に関する種々の考按がなされるに至つている。
最近,著者は肉眼的にも,顕微鏡的にも定型的な本症で,しかもDiaminodiphenylsulfone (DDS)により治癒した例を経験したので,その詳細を報告すると共に,本症の病因および治療に関して,若干の考察を行ないたい。
持久性隆起性紅斑(以下E.e.d.と略す)は,比較的稀な疾患とされ,本邦でも1932年百瀬1)の第1例以後,1960年頃まではその報告が僅かに散見される程度であつた。しかるに,最近数年間に本症に対する認識が増したためか,報告例も年に1〜2例数えられるにおよび疾患概念から治療予後に関する種々の考按がなされるに至つている。
最近,著者は肉眼的にも,顕微鏡的にも定型的な本症で,しかもDiaminodiphenylsulfone (DDS)により治癒した例を経験したので,その詳細を報告すると共に,本症の病因および治療に関して,若干の考察を行ないたい。
掲載誌情報