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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科25巻11号

1971年11月発行

文献概要

研究メモ

特異な爪の変型

著者: 籏野倫1

所属機関: 1慶応義塾大学医学部皮膚科

ページ範囲:P.1068 - P.1068

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 爪の病気は先天的な奇形,局所障害に基因するもの,あるいは皮膚疾患の随伴症状として,また全身疾患の続発症状としてくるものなどがあつてその原因は種々であるばかりでなく,その病変もまた多種多様である。しかし,必ずしも同じ原因によつて常に同じ病変を生ずるとは限らず,また同じ病変と考えられた場合であつてもその原因は異なることがしばしばである。しかもその解剖学的な特殊性から容易に検査をし難い場合があつて疑診は下し得ても適格な診断・治療を施し得ぬ場合が少なくない。先天的なものはしばらくおくとして,後天的な爪の疾患は爪甲に器械的,化学的ないし寄生性原因を有するもの以外は主として爪母の病変に起因するもので,その爪母の病変が全身的および局所的要因にもとづくことを考えれば,爪疾患には一層注意を払つてよいと思う。
 私は最近,極くまれな爪の変形を経験したので簡単に紹介したい。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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