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研究メモ
紅斑性天疱瘡と重症筋無力症と胸腺と
著者: 籏野倫1
所属機関: 1慶応義塾大学医学部皮膚科
ページ範囲:P.1094 - P.1094
文献購入ページに移動 重症筋無力症と胸腺との関係は古くWeigert (1901)が本症患者の剖検により胸腺腫を発見し,Blalock(1939)がその剔出により著明な症状の改善を認めて以来注目されており,最近本邦においても本症に対する治療法として胸腺別出術は漸く一般化した感がある。一方胸腺の別除後に他の自己免疫的な疾患群たとえば紅斑性天疱瘡,エリテマトーデスの出現することがしられている。
胸腺はなんらかの働きを有する重要な臓器であるらしいことは古くからわかつていたが,免疫機構における役割が注目されるようになつたのはMiller (1961)のマウスの新生仔胸腺別出術にはじまるようである。あたかも免疫学的寛容の概念やclo-ne選択説の展開に伴なつて胸腺は中枢性リンパ組織として免疫機構の調節にあずかる重要臓器の一つとして重視され,就中自己免疫疾患において異常所見ならびにそれの別出による疾病の改善が認められるようになつて更に胸腺の役割が注目されるようになつた。
胸腺はなんらかの働きを有する重要な臓器であるらしいことは古くからわかつていたが,免疫機構における役割が注目されるようになつたのはMiller (1961)のマウスの新生仔胸腺別出術にはじまるようである。あたかも免疫学的寛容の概念やclo-ne選択説の展開に伴なつて胸腺は中枢性リンパ組織として免疫機構の調節にあずかる重要臓器の一つとして重視され,就中自己免疫疾患において異常所見ならびにそれの別出による疾病の改善が認められるようになつて更に胸腺の役割が注目されるようになつた。
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