icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科25巻12号

1971年12月発行

原著

AMYLOIDOSIS CUTIS NODULARIS ATROPHICANS(GOTTRON)

著者: 中村絹代12

所属機関: 1岩井総合病院 2慶応義塾大学皮膚科教室

ページ範囲:P.1147 - P.1155

文献概要

 原発性限局性皮膚アミロイド症とは,一般に真皮乳頭部にアミロイド変性の認められるLichenamyloidosus(La),またはそのmacular variant1)が主たる臨床形態であり,はなはだまれには結節状形態,ないし腫瘍状形態2,3)を呈する型のあることはあまり知られておらず,かつ報告も少ない。
 1950年Gottron4)が初めてAmyloidosis cutis nodularis atrophicans diabeticaと標題して,彼の第1例5)およびKenedy6)の症例を考察した結果,皮膚アミロイド症として新らしいclinical entityを持つ疾患と考えた。臨床的にはおもに下肢に多数発生せる無自覚性の結節であるが,その表面皮膚が萎縮性であり,色調は赤褐色調,やや透明感があり,組織学的に真皮内より皮下組織にかけてアミロイド塊を証明しうることがおもなる特徴である。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら