icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科25巻12号

1971年12月発行

原著

Thimerosal接触皮膚炎の臨床的検討

著者: 滝野長平1

所属機関: 1東京医科歯科大学医学部皮膚科教室

ページ範囲:P.1175 - P.1180

文献概要

 Thimerosal (Merthiolate)は1931年Waldo1)により開発されて以来,その殺菌・防腐能力の優れていることから種々の方面に広く用いられており,日常診療においてもその殺菌消毒効果を期待して,積極的に創傷ならびに術前の皮膚消毒などの他,ワクチン類,抗原エキス,点眼・点鼻薬,あるいは皮膚外用薬の一部に混じられたものを無意識の中に使用することも多い。このようにかなり繁用されているものと推測されるにもかかわらず,従来副作用に接することはあまり多くなかつたように思われるが,ここ数年本剤による接触皮膚炎に遭遇する機会が多くなつた。
 今回これら症例のうち23例について臨床的見地から若干の検討を行なつたので,その成績を報告する。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら