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原著
文献概要
子宮卵管造影剤にはLipiodol-UF,あるいはPopiodolなどの製剤があるが,いずれもヨード剤であるためヨード過敏症の有無を検査して使用する場合がある。われわれは最近,婦人科において不妊症,子宮筋腫等の診断のための子宮卵管造影に先だちヨード過敏症の有無を知るために皮内反応を行ない,10〜34日して注射部位に発赤,腫脹,水疱形成をきたし,かゆみ,痛みを訴えて当科を受診した例を16例経験した。われわれは造影剤のいかなる成分がかかるSpontaneous flareup現象を起こしてくるのかに興味を持ち検討したので,その詳細をここに報告する次第である。
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