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特集 小児の皮膚疾患
発疹のみかたと病型の考え方
著者: 宮沢偵二1
所属機関: 1仙台逓信病院皮膚科
ページ範囲:P.1253 - P.1257
文献購入ページに移動 筆者に与えられたテーマは発疹のみかたと病型の考え方である。発疹をみて診断をつける,このことは,皮膚病診断の最も基礎的なことがらであり,きわめて重要なことである。皮膚病の診断にあたつて,もう一つ重要なことは疾患の有する基本的皮疹(個疹)を十分把握しておくことである。発疹の性状をみきわめるという出発から始まつて,その発疹はどの疾患にあてはまるかということに行きつく訳であるが,終着駅を知らずに出発してしまつては目的を達することはできない。発疹をみた場合,先ずどのような病気を頭に浮べるべきかということが診断にさいしてのKernpu-nktである。診断にさいして皮疹の性状を知ること以外に,参考となることは疾患のもつ側面的な特徴,たとえば小児皮膚疾患ならば,小児皮膚疾患の発生頻度,年齢的特長,季節的頻度等である。筆者は本論に入る前に,まず,当科外来患者から得られた小児皮膚疾患の2,3の統計的観察を資料とし小児皮膚疾患の側面的様相をのべる。
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