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特集 小児の皮膚疾患
小児の皮膚悪性腫瘍
著者: 三木吉治1
所属機関: 1大阪大学医学部皮膚科
ページ範囲:P.1315 - P.1321
文献購入ページに移動 小児の悪性腫瘍は成人のものとは異なる。その理由は小児の場合,発癌の誘因,原因と考えられる因子が出生前にすでに作用しており,出生後の影響は比較的少ないからであり,しかも,催奇形性因子や遺伝子の影響が強いことによる。
従つて,小児の悪性腫瘍は配偶子病(Wilms腫瘍),染色体異常によると考えられるもの(網膜芽細胞腫,白血病),あるいは胎児病(神経芽細胞腫)など,その誘因によって区別され,また,胎児期には高率に腫瘍が発生するものの生後,悪性化するものはそのごく一部にすぎないもの(神経芽細胞腫)など,成人の悪性腫瘍を理解する上でも役立つものがすくなくない。
従つて,小児の悪性腫瘍は配偶子病(Wilms腫瘍),染色体異常によると考えられるもの(網膜芽細胞腫,白血病),あるいは胎児病(神経芽細胞腫)など,その誘因によって区別され,また,胎児期には高率に腫瘍が発生するものの生後,悪性化するものはそのごく一部にすぎないもの(神経芽細胞腫)など,成人の悪性腫瘍を理解する上でも役立つものがすくなくない。
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