icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科25巻13号

1971年12月発行

文献概要

特集 小児の皮膚疾患

小児の皮膚悪性腫瘍

著者: 三木吉治1

所属機関: 1大阪大学医学部皮膚科

ページ範囲:P.1315 - P.1321

文献購入ページに移動
 小児の悪性腫瘍は成人のものとは異なる。その理由は小児の場合,発癌の誘因,原因と考えられる因子が出生前にすでに作用しており,出生後の影響は比較的少ないからであり,しかも,催奇形性因子や遺伝子の影響が強いことによる。
 従つて,小児の悪性腫瘍は配偶子病(Wilms腫瘍),染色体異常によると考えられるもの(網膜芽細胞腫,白血病),あるいは胎児病(神経芽細胞腫)など,その誘因によって区別され,また,胎児期には高率に腫瘍が発生するものの生後,悪性化するものはそのごく一部にすぎないもの(神経芽細胞腫)など,成人の悪性腫瘍を理解する上でも役立つものがすくなくない。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

雑誌購入ページに移動
icon up
あなたは医療従事者ですか?