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特集 小児の皮膚疾患
種痘疹の問題点
著者: 野口義圀1 千葉紀子1 内山光明1
所属機関: 1横浜市立大学医学部皮膚科教室
ページ範囲:P.1355 - P.1367
文献購入ページに移動種痘が安全であるというイメージがこわれたのは,昭和45年夏種痘による事故が多発し,これが種痘禍として社会問題化してからのことである。種痘の副作用に対しては,痘苗の改良,いわゆる特効薬としてのVIG (vaccinia immune globulin)およびマルボラン(Marboran)の輸入,第Ⅰ期種痘年齢の暫定的修正などの対策が示された。しかし,これらの施策はあくまでも対症的なものであり,なぜ種痘の副作用が起こるかという本質的な問題が忘れられている。
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