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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科25巻13号

1971年12月発行

文献概要

特集 小児の皮膚疾患

小児の熱傷とその処置

著者: 林田健男1 松田博青1

所属機関: 1杏林大学医学部外科

ページ範囲:P.1377 - P.1382

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 小児の熱傷は現在でもなお小児の事故のうちで最も多いものである。熱傷の治療は,第二次大戦および朝鮮戦争を境にして急速に進歩したが,本稿では難かしい病態生理はともかくとして,主として外科からみた熱傷の治療について触れてみたいと思う。
 先ず小児の熱傷の原因として挙げられるものは熱湯によるものが圧倒的に多く,家庭内におけるヤカン,ナベ,カマ,コーヒーポット,湯タンポ等の熱湯を上方からかぶつたり,その中に手足をつつこんだりして受傷することが多く,これに比べればアイロン,ストーブ,ガソリン等による火傷は最近症例が増えて来ているとは云つても,先述の熱湯による症例よりもその数は少ない1)。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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