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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科25巻2号

1971年02月発行

文献概要

原著

Hyperkeratosis lenticularis perstans(Benign familial acrokeratoses)

著者: 松岡滋美12

所属機関: 1慶応義塾大学医学部皮膚科教室 2立川共済膚院皮膚科

ページ範囲:P.113 - P.119

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 1958年,Flegel3)は,50歳男子の足背に20年来存続している,多発性角化性丘疹をはじめて記載した。これらは形態学的に,角質増殖を主体とする扁豆大までの丘疹で,白然治癒の傾向がないことから,hyperkeratosis lenticularis perstans(以下HLPと略記す)と命名された。その後1969年に,Beal1)は同様皮疹が同一家系内に多発した例を報告し,本症の遺伝性を重視して,benign familial acrokeratosesと名付けることを提唱した。
 著者は最近,本症と考えられる兄妹例を経験し,本症が優生遺伝性疾患に属するものと考えたので,ここに報告する。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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