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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科25巻5号

1971年05月発行

原著

弘前大学最近8カ年(1961〜1968)における皮膚結核の統計的観察

著者: 鷹觜研一1 山本欣一1 石戸谷忻一1

所属機関: 1弘前大学医学部皮膚科教室

ページ範囲:P.451 - P.457

文献概要

 近年,潰瘍形成をみる真正皮膚結核は内外ともに減少の一途をたどり,ここ数年その報告にほとんど接しない。最近,われわれは42歳農夫の既往に特記すべきことがないが,2年前肛囲に生じた点状赤色丘疹が次第に拡大,6カ月前から有痛性潰瘍形成,鶏卵大となつた1例を経験(図1,2),局所より人型結核菌を培養検出,さらに肺結核も証明(Gaffky 2号),3者併用療法約1カ月にて潰瘍をほぼ治癒せしめたので,これを機会に,皮膚結核症の統計的観察を行ない,以下のごとき成績を得たので報告する。なお,今回の報告は,先に島ら1)の行なつた弘大皮膚科昭和21年より35年までの観察に引き続く,昭和36年より43年までの8年間のそれである。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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