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文献概要
原著
原発性皮膚骨腫
著者: 菊池禮子1
所属機関: 1虎の門病院皮膚科,東京医科歯科大学医学部皮膚科教室
ページ範囲:P.553 - P.559
文献購入ページに移動 原発性皮膚骨腫は,皮膚に原発する良性の骨腫瘍であり,まれな疾患である。本症はhetero-topicな骨新生であつて,二次的な続発性の化生,metaplasiaとは区別されなければならない1〜6)。しかし現在まで,osteoma cutis,osteosis cutis,osteomatosis cutis, osteoidoma cutisなどの名称で両者が区別なく報告されてきた。これらの報告例のうち,皮膚における原発性異所的骨新生例とみなされるものは,Domaldsonら38)によれば20例,Rothら39)では59例と報告され,その数は少ない。
著者は乳児期に発症した11歳,女子例を経験したのでこれを報告し,現在までのおもだつた文献例から,原発性と続発性皮膚骨腫の相異,発生原因などについて考察をおこなつた。
著者は乳児期に発症した11歳,女子例を経験したのでこれを報告し,現在までのおもだつた文献例から,原発性と続発性皮膚骨腫の相異,発生原因などについて考察をおこなつた。
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