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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科25巻8号

1971年08月発行

綜説

紅皮症治療の問題点

著者: 武田克之1

所属機関: 1徳島大学医学部皮膚科

ページ範囲:P.759 - P.766

文献概要

 紅皮症erythrodermaあるいは剥脱性皮膚炎exfoliative dermatitisは,全身または広汎にわたる皮膚の著明な炎症性の発赤と落屑を表現した名称で,本来の皮膚病の臨床像その他の問題は除外した診断名である。本症の組織学的変化は基礎疾患の組織像がそのまま保持されるものであり,治療も含めて刺激となる処置がなされた病巣のみが変化する(Montgomery 1933,1954)。また本症は類似の症状を呈しやすいが,数多くの異なつた疾患を含む症候群であり,いまなお原因不明の病像が大きな部分を占めているから,適確な整理分類は難かしい。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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