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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科25巻8号

1971年08月発行

文献概要

原著

持久性隆起性紅斑の1例

著者: 高岩堯1 谷奥喜平1 岩尾英一2

所属機関: 1岡山大学医学部皮膚科教室 2市立宇和島病院皮膚科

ページ範囲:P.767 - P.773

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 比較的まれな疾患とされているErythema el-evatum diutinum (以下EEDと略記)も,近年相次いで報告に接するようになり,本邦でも百瀬1)の初報告例以後今日までにおよそ30例をかぞえる。本症はその臨床像とともに,難治であることが特徴とされ,病因追求と相いまつて多種多様の治療が試みられているが,最近DDS (diamino-diphenyl-sulfone)の著効例が発表され2,3,4,5),その作用機序より病因に関する考察もなさている。
 最近われわれは,水疱形成著明で,種々の治療に抵抗したが,DDSにより劇的効果をおさめた本症の1例を経験したので報告する。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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