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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科26巻1号

1972年01月発行

文献概要

原著

熱傷瘢痕上に生じた線維肉腫—14年前に熱傷瘢痕癌をみた1例

著者: 新村真人1

所属機関: 1東京大学医学部皮膚科教室

ページ範囲:P.37 - P.42

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 熱傷瘢痕上に受傷後数十年を経て,悪性腫瘍の発生をみることは稀ではないが,その大部分は有棘細胞癌であり,時に基底細胞癌を生ずることもあるが,肉腫の発生をみることは,きわめて少ない.
 軟部組織にみられる線維肉腫の発生誘因としては,外傷,放射線照射等があげられているが,熱傷瘢痕もその一誘因になり得ると考えられる.文献を渉猟したところ,本邦においては,村上17)の症例以来7例の熱傷瘢痕肉腫の報告がみられ,欧米においても,Fleming14),Pack3),Gaynor9)等に同様の報告例をみる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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