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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科26巻11号

1972年11月発行

原著

PAPILLOMATOSIS CARCINOIDES(ORAL FLORID PAPILLOMATOSIS)

著者: 青木敏之1 吉川邦彦1

所属機関: 1大阪大学医学部皮膚科学教室

ページ範囲:P.1017 - P.1023

文献概要

 口腔内に白い表面をもつ丘疹または腫瘍を形成して,ロイコプラキーや有棘細胞癌と間違えやすい疾患が,oral florid papillomatosis1)またはpapillomatosis mucosae carcinoides2)の病名で,1960年以来,耳鼻科,皮膚科領域で10例前後,発表されているが,わが国皮膚科領域では,未だ報告に接しない.
 われわれは,口角にくり返し「有棘細胞癌」を生じ,しかも10年近くにわたつて転移をおこさない症例に遭遇し,臨床,組織両所見からoral florid papillomatosisと考えるにいたつた.また,以前に有棘細胞癌として診断され,加療されていた症例で,本症と考えられるものがあつたので,これらを合せて報告する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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