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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科26巻12号

1972年12月発行

文献概要

原著

加熱融解した塩化バリウムによる熱傷(死亡例)

著者: 福井米正1 小林淳介2 小田島粛夫3

所属機関: 1黒部厚生病院皮膚科 2黒部厚生病院外科 3金沢大学医学部第二病理学教室

ページ範囲:P.1125 - P.1133

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 近年,産業の振興に伴いいわゆる公害を含めて種々の産業災害が発生し,われわれ皮膚科医もまたこの問題に無関心ではいらねない.最近,著者らは加熱融解した塩化バリウムによる熱傷をうけ,おそらくその経皮吸収によると思われる多彩な急性中毒症状を示し,急速に心麻痺に陥り,一旦は蘇生しえたが,第6病日に至り遂に死亡した症例を経験した.以下にその特異な経過と文献的考察を述べる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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