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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科26巻3号

1972年03月発行

文献概要

原著

DERMOLIPOMA

著者: 山本哲雄1 中尾正敏1

所属機関: 1大阪府立病院皮膚科

ページ範囲:P.235 - P.238

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 Dermoidは皮膚組織が胎生期に断裂,迷入して生じた一種の分離腫で,その多くは嚢胞を形成するdermoid cyst (皮様嚢腫)であるが,ときに充実性で嚢胞のみられないことがあり,このようなものをsolid dermoidという1,2,3).このうち表皮や皮膚付属器管以外に脂肪組織に富むものはdermolipoma1,3,4)あるいはlipodermoid5,6)とよばれ,角膜輪部や結膜下などの眼科領域に発生しやすい.皮膚科医がdermoid cystをみる機会は少なく7,8),ましてsolid dermoidやder-molipomaに関しては皮膚科書にも記載なく,皮膚科領域での報告もみられない.
 われわれは眼瞼に発生したdermolipomaの1例を経験し,この結節が皮膚類似組織からなるため皮膚組織病理学的にも興味あると考えたので,文献的考察も加えてここに報告する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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