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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科26巻3号

1972年03月発行

文献概要

〈原著論文抄録〉

Reiter症候群,他

著者: 赤井昭1 村川英三2

所属機関: 1県立ガンセンター新潟病院皮膚科 2県立ガンセンター新潟病院内科

ページ範囲:P.275 - P.275

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 34歳,男子の多発性関節炎,尿道炎および全身諸処の滲出性,角化性紅斑を伴なう1例を報告した.27歳時発病,33歳,34歳時に夫々再発し,その後不完全な緩解のまま軽い関節炎と発疹を持続して現在に至つている.
 発疹は紅色丘疹乃至小水疱として初発し,滲出傾向を帯び,足蹠,足背,下腿などでは厚いかき殻状の角化性痂皮を形成し,その他四肢,腋窩,そ蹊,外陰等では融同して大きな紅色鱗屑性局面を示す.自覚症はない.組織はKogoj海線状膿疱と角質源生を示す.関節液,尿培養でマイコプラスマ陰性,STS(−),RA(−),CRP,赤沈値α2グロブリン値は病勢に一致して変動する.コルチコステロイド,ブタゾリジン,サリチル酸剤が対症的に有効であつた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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