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文献概要
原著
嚢腫壁に接し螢光細胞(セロイド含有細胞)のみられたepidermal cyst
著者: 長島正治1 北村啓次郎1
所属機関: 1慶応義塾大学医学部皮膚科教室
ページ範囲:P.327 - P.330
文献購入ページに移動 1970年,本間1)は嚢腫壁に接して多数の顆粒細胞のみとめられたepidermal cystの1例を記載し,この顆粒細胞がHamperl2)のいうFluorocyten(螢光細胞)に一致するものであり,しかもこの細胞に含まれている顆粒が,Lillieら3,4)のいうセロイド(ceroid)色素に相当することを組織化学的に証明した.
従来,病理組織学的にepidermal cystの周囲に異物反応がしばしばみとめられることはよく知られており,また日常よく経験される所でもある.しかしながら,従来の成書に該部におけるセロイド色素の出現を指摘したものはない.
従来,病理組織学的にepidermal cystの周囲に異物反応がしばしばみとめられることはよく知られており,また日常よく経験される所でもある.しかしながら,従来の成書に該部におけるセロイド色素の出現を指摘したものはない.
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