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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科26巻4号

1972年04月発行

文献概要

原著

人体蠅(幼虫)症の1例

著者: 木根淵承一1 池村郁男1

所属機関: 1東京逓信病院皮膚科

ページ範囲:P.331 - P.339

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 蠅(幼虫または蛆)症,myasis or miasisとはハエの幼虫が人体に寄生するものをいう.生活環境の改善,各種殺虫剤の発達によりハエは少くなつてきており,とくにハエの幼虫が人体に寄生するなどということは現在ではちよつと考えられなくなつてきている.一般にはハエは不潔なところで発生すると考えられているが,過去においてウジが傷口をきれいにすると考え治療に用いられたりした時代もあつた.
 現在ではハエは少なくなつたとはいえ,夢の島の大発生のような例は別にしても,われわれの周囲にまだまだ沢山みられる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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