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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科26巻6号

1972年06月発行

薬剤

外用コルチコステロイド経皮吸収による副腎皮質機能抑制の検討—第2報 Flurandrenolonc(Drenison)tapeの場合

著者: 島雄周平1 牧野孝三1 井上多栄子1 山崎知行1 臼井敏明2 河本裕子2

所属機関: 1鳥取大学医学部皮膚科教室 2鳥取大学検査部

ページ範囲:P.549 - P.554

文献概要

 Drenison tapeは,半透明なポリエチレンフイルム上にアクリル樹脂系の粘着剤を塗布したBlenderm sur-gical tapeに4μg/cm2のflurandrenolone acetonideを含有させたものである.Drenison tape療法はODTの一特殊変法と考えられ,従来ODTが有効とされる各種の疾患に効果のあることが内外においてすでに数多く報告さ,れている1〜17).flurandrenoloneをointment・crcam・lotionの型で用いた場合の副腎皮質機能抑制を中心とする全身的影響に関する研究には米国における若干のもの18〜23)がみられるが,flurandrenolone(Drenison)tapeを用いた場合の副腎皮質機能抑制を中心とする全身的影響に関する研究は極めて少なく24,25),本邦におけるものはみあたらない.われわれは第1報2,6)において,汎発性尋常性乾癬患者に0.025% fluocinoloneacetonide crcam 20gr/day (fluocinolone 5mg)によるODTを連日行ない,血清11-OHCS,尿中17-OHCS,17-KSを追求することによつて,副腎皮質機能抑制を惹起するに十分なfluocinolone acetonideの経皮吸収のおこることを示した.本論文においては,第1報と同様血清11-OHCS値,尿中17-OHCS・17-KS値の追求を中心として,汎発性尋常性乾癬とアトピー性皮膚炎による続発性紅皮症の2症例にflurandrenolone (Drenison)tapcを1250cm2/day (flurandrendoiie 5mg)連続毎日用いた場合の全身的影響について検討した結果について報告する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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