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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科26巻7号

1972年07月発行

文献概要

原著

Lichen amyloidosusについて

著者: 谷藤順士1 青柳俊1

所属機関: 1北海道大学医学部皮膚科学教室

ページ範囲:P.591 - P.597

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 Rokitansky1)は内臓に特異な均質性物質の沈着する疾患をはじめて記載したが,Virchow2)はその物質がヨードに対して澱粉と同様の反応態度を示すことからAmyloid-substanz (類澱粉物質)と命名した,このような全身性に類澱粉物質の沈着する疾患が数多く報告されるにしたがつて,時には皮膚および粘膜にも同様の物質が沈着することが知られてきた.一方Kenedy3)は,acroderm-atitis atrophicans diffusaと類似の症状を呈する皮膚限局性の類澱粉沈着症を報告したが,Köni-gstein4)は,紅色苔癬およびVidal苔癬を思わせる同症を記載し,かかる症例に対しFreudenth-al5)はlichen amyloidosusと命名した.その後Gottron6),Marchioniniら7)によつて種々の異なつた型の限局性類澱粉症が報告されたが,Röc-kl8)はこれらの各種の限局性類澱粉沈着症を原発性と続発性に大別し,前者にtumorförmige Am-yloidose(Holzmann u.Skeer),amyloidosis cutisnodularis atrophicans(Gottron),lichen amyloid-osus(Freudcnthal),poikilodermieartige Amyloi-dose(Marchionini u.John),maculöse Variante(Palitz u.Peck)の5型を含めた.またGracia-nskyら9)は,amyloïdose papleuse à type de lich-en amyloide de Freudenthal, amyloidose monilif-orme de Perassu, amyloïdose macleuse de Palitzet Peckの3型をあげており,Ruszczakら10)は,次のような分類を試みている.
A.primäre Veränderungen

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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