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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科27巻1号

1973年01月発行

文献概要

一頁講座

ヘキサクロロフェン(Hexachlorophene),他

著者: 籏野倫

所属機関:

ページ範囲:P.27 - P.27

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 先般フランスでヘキサクロロフェンを含有する外用剤が問題になり,木邦のジャーナリズムもいち早くこれをとりあげて紙上をにぎわしたが最近は本剤にかぎらずいろいろな薬剤が問題に歳つている.今回はこのヘキサクロロフェンに焦点を介わせてその問題点をさぐつてみたい.
 ヘキサクロロフェン(以下「へ」と略)は皮膚の殺菌,消毒,洗浄を目的とする外用剤として浴用剤(粉剤0.025〜3PPM),腋臭防止剤(粉剤1%,液剤0.05〜0.5%軟膏0.1〜0.5%,エアゾル剤0.005〜12.5%スティック0.5%),いわゆる薬用化粧品(粉剤0.15〜0.3%,液剤0.08%,軟膏0.2〜0.5%,石鹸0.5〜3%,(固型),0.25%(液))などの部外品のほか,痔疾剤(軟膏0.1〜0.74%,坐剤2.5〜22mg/個),含嗽剤(液剤0.075%),創傷保護剤などの医薬品の中に種々の濃度の割に含まれたものが多方面に用いられてその効果を発揮してきた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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