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薬剤
エンラマイシンによる梅毒治療—第2報
著者: 小野田洋一1 松葉修1
所属機関: 1東京都立台東病院
ページ範囲:P.75 - P.79
文献購入ページに移動 エンラマイシン(ERM)はPolypeptide型の新しい抗生物質であり,1日1回の筋肉内の注射をくり返すことによって,他の臓器に影響を与えることなく1),次第に血中濃度が高まること2),梅毒Treponemaに対して強い発育阻止能力をもつていることが判明している3).
今回はERMの250mgまたは200mgの啓筋内注射をくり返し,量的差異によって生じる血中濃度の推移と持続状況を検討し,外来で駆梅を行なうときのERMの適正な注射量と注射法を考えることに重点をおいた.あわせてさらに梅毒治療症例を追加し,同時に妊婦にERMを使用した場合の新生児に対する影響と新生児の梅毒抗体の推移についても観察し,ERMの効果を検討した.
今回はERMの250mgまたは200mgの啓筋内注射をくり返し,量的差異によって生じる血中濃度の推移と持続状況を検討し,外来で駆梅を行なうときのERMの適正な注射量と注射法を考えることに重点をおいた.あわせてさらに梅毒治療症例を追加し,同時に妊婦にERMを使用した場合の新生児に対する影響と新生児の梅毒抗体の推移についても観察し,ERMの効果を検討した.
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