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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科27巻11号

1973年11月発行

原著

Mycobacterium marinurn感染症の5例

著者: 山本哲雄1 辻卓夫1 中尾正敏2 奥田茂3

所属機関: 1大阪市立大学医学部皮膚科教室 2大阪府立病院皮膚科 3大阪府立病院研究検査科

ページ範囲:P.951 - P.959

文献概要

 Mycobacterium marinumは通常皮膚に感染し病巣を生ずるもので,本邦でも近年になつて,おもに皮膚科領域において相次いで報告されるようになつた.筆者らも最近3年間に熱帯魚飼育により感染した5例を経験した.いずれも上肢に肉芽腫性病変を生じ,膿および組織片からの菌培養により診断が確定された.治療としては病巣切除,Rifampicin他の抗結核剤投与あるいは局所温熱療法を試み有効であつた.本症はスポロトリクム症と臨床像が似るため,sporotrichoid mycobacteriosisともいわれるが,治療面においてもスポロトリクム症に有効とされる局所温熱療法が奏効したことは興味深い.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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