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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科27巻11号

1973年11月発行

原著

塩酸ピリチオキシンによる扁平苔癬様薬疹—11例の報告

著者: 鍛冶友昭1 長井忠2 五嶋亜男1 白崎幸雄3 松本鐐一4 国吉光雄4 石倉多美子5 松原為明5

所属機関: 1富山県立中央病院皮膚科 2前富山県立中央病院皮膚科 3農協高岡病院皮膚科 4富山市民病院皮膚科 5金沢大学医学部皮膚科学教室

ページ範囲:P.961 - P.969

文献概要

 塩酸ピリチオキシン内服が原因と考えられる扁平苔癬様薬疹11例を報告した.うら10例の皮疹は臨床的ならびに組織学的に扁平苔癬に一致するものであつた.残りの1例の皮疹は本症の前段階のものと推測された.11例中9例でテストを施行,4例では内服試験で,他の4例では貼付試験で塩酸ピリチオキシンが陽性であつたが,残りの1例では貼付試験陰性.11例すべて,塩酸ピリチオキシン内服中止によつて皮疹は比較的速かに軽快し,2週ないし3か月の間に略治または治癒した.なお参考として,シンナリジン内服中に扁平苔癬様皮疹を生じた若干例を付記した.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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