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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科27巻11号

1973年11月発行

原著

Erythrokeratodermia progressiva(進行性紅色角化症)について

著者: 堀口峯生1 安田利顕1

所属機関: 1東邦大学医学部皮膚科教室

ページ範囲:P.971 - P.976

文献概要

 24歳女子で4年来右下腿伸側にはじまつて両側足蹠に続発してきたerythrokeratodermiaの症例である.ほとんど自覚症状がなく,はじめは自然軽快をみ,ある時期に徐々に拡大の傾向を示したが,現在は静止の状態である.組織学的にはacanthosis,表皮突起の不規則な延長,乳頭層から乳頭下層にかけての毛細血管の拡張,蛇行,組織球を主として,円形細胞を混じた細胞浸潤であつた.
 かかる症例は経験が少ないが,文献を検討して,かかる年令に発生し,進行性の経過をとり,四肢に好発しくてるものをerythrokeratodermia progressivaとして一括し,症例の増加に伴つて検討し,さらに分類されるものであるかどうかを考慮するのが妥当であることを述べた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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