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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科27巻6号

1973年06月発行

文献概要

一頁講座

比較的簡単なウイルス観察法

著者: 橋本謙

所属機関:

ページ範囲:P.500 - P.500

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 ウイルスの証明は,光顕的に封入体の存在によつて,これを窺うことができるが,実体の観察には電子顕微鏡の拡大率を借りなければならない。水疱を形成する皮膚のウイルス性疾患では,nagative stainが応用されている.この方法は,煩雑な操作を必要とせず,しかも比較的短時間で観察することが可能であり,しかも立体的観察ができる利点がある.筆者もこの方法をしばしば試みているが,手技の未熟さがあつてか,なかなか成功していない.そこで,水疱膜をハサミで切りとつて,標本をつくり,観察したところ,ウイルスの直接証明には,これでも充分であることを経験した.
 図1は,女児に発生した水痘の水疱膜の標本にみられたヘルペスウイルス.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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