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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科27巻6号

1973年06月発行

文献概要

原著

Lymphadenosis benigna cutisの1例

著者: 鈴木和子1

所属機関: 1県立ガンセンター新潟病院

ページ範囲:P.509 - P.514

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 Lymphadenosis benigna cutisはリンパ細網細胞の巣状浸潤を基本構造とするが,最近,泡沫細胞の多数の出現を伴つた本症の1例を経験したので報告する.
 症例:45歳農婦.
 皮膚所見:約10年前に発症.左外眼角外側に25×18mm,右下顎角部に20×22mmの浸潤性紅斑,右下顎角部上方に皮下結節を認める.
 組織所見:表皮に著変なく,真皮中層から皮下脂肪織の深さにかけて巣状の細胞浸潤が多数認められる,浸潤細胞の構成は中心部が細網細胞を混じたリンパ球よりなり,周辺部では泡沫細胞を思わせる明かるい組織球性の細胞が多数認められる.この細胞はエオジン好性,PAS陽性,Sudanblack B陽性の顆粒を有する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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