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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科27巻8号

1973年08月発行

文献概要

原著

表在性基底細胞上皮腫—症例報告並びに既報本邦人症例について

著者: 南光弘子1 古谷達孝1

所属機関: 1東京大学医学部附属病院分院皮膚科

ページ範囲:P.661 - P.669

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 54歳,女子の右胸部に発症した単発性表在性基底細胞上皮腫の1例を報告するとともに既報本邦人17例に関する統計的観察を行なつた.本邦人では単発型12例,多発型5例で,単発型は中老年者の躯幹に好発し,多発型は,単発型にくらべ,やや薪年発症傾向が認められ,発症部位も躯幹ばかりでなくそれ以外にも及んでいる.組織学的所見では単発型では典型的所見を示したが,多発型では定型的所見を呈するもの以外に,基底細胞上皮腫のsolid type,cystic type或いはadenoid type,またbasal squamous cell epith-elioma等々があり,この点に問題点があると思われた.最後に本症の組織発生につき言及した.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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