文献詳細
文献概要
皮膚臨床—病理カンファレンス(1)
Eccrine poroma
著者: 安原稔1
所属機関: 1大阪医科大学皮膚科
ページ範囲:P.702 - P.703
文献購入ページに移動症例 31歳 男子
現病歴と現症 約4年前に左下腿中央部外側に疣贅様皮疹があるのに気付いた.自覚症状のないまま放置していたが,その間皮疹の増大する傾向はなかつた.初診時の臨床所見は左下腿中央部で脛骨縁の外側に長さ1cm,幅0.8cmの境界鮮明な赤褐色の皮膚面より隆起する病巣が存在する.これは赤褐色の粟粒大の小丘疹の集合から成り,表面は落屑状を示す.中央部では数個の丘疹が融合して隆まり,灰白色のやや厚い鱗屑を付着していた(図1).
現病歴と現症 約4年前に左下腿中央部外側に疣贅様皮疹があるのに気付いた.自覚症状のないまま放置していたが,その間皮疹の増大する傾向はなかつた.初診時の臨床所見は左下腿中央部で脛骨縁の外側に長さ1cm,幅0.8cmの境界鮮明な赤褐色の皮膚面より隆起する病巣が存在する.これは赤褐色の粟粒大の小丘疹の集合から成り,表面は落屑状を示す.中央部では数個の丘疹が融合して隆まり,灰白色のやや厚い鱗屑を付着していた(図1).
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