icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科27巻8号

1973年08月発行

文献概要

皮膚臨床—病理カンファレンス(1)

Syringocystadenoma papilliferum

著者: 安原稔1

所属機関: 1大阪医科大学皮膚科

ページ範囲:P.712 - P.713

文献購入ページに移動
症例5歳女子
 現病歴と現症生後8カ月頃,肛門の左側にイボ様の丘疹が集簇した小病巣に母親が気付いている.初診時の臨床所見は1cm×0.8cmの境界鮮明な淡褐色の病巣で,この病巣は粟粒大ないし帽針頭の丘疹が集簇し融合して存在する.個々の丘疹の多くは中心に小凹窩が存在した.Punch bio-psyにより真皮深層に多数のアポクリン腺を認める以外に他に著変はなかつた.その後10カ月間放置したがなんら変化なく,家族の希望により病巣を全て切除した(図1).

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

雑誌購入ページに移動
icon up
あなたは医療従事者ですか?