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原著
サルコイドージスの1例
著者: 湖山里美1 服部怜美1 岩崎隆1 本田光芳1
所属機関: 1日本医科大学付属第二病院皮膚科
ページ範囲:P.783 - P.791
文献購入ページに移動皮疹は,鱗屑を付着した丘疹が孤立して存在するもの,これらが大きな局面を形成するもの,あるいは辺縁が堤防状に隆起した環状の形態をとるものなど種々の病型を呈する.
本例は,皮膚病変以外に,虹彩毛様体炎を認め,胸部レ線像ではサルコイドージス研究協議会の診断基準よりM1H2P0の所見がみられた.ツベルクリン反応は減弱,Kveim反応は,抗原入手とともに行なう予定である.組織学的には,真皮全層,皮下組織にわたり,ラングハンス型あるいは異物型巨細胞を多数混じた類上皮細胞肉芽腫の形成を認めた.
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