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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科28巻1号

1974年01月発行

文献概要

原著

Angioleiomyomaの3例

著者: 藤沢竜一1 森川孝雄1 矢代昭夫1 鳥山悌2

所属機関: 1昭和大学医学部皮膚科学教室 2都立荏原病院皮膚科

ページ範囲:P.53 - P.59

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 Angioleiomyomaの3例を報告した.
 症例1.38歳,女.5年来,左前腕伸側に碗豆大の硬い皮下小結節あり,表面は僅かに紫紅色,軽い毛細血管拡張を伴う.自発痛,圧痛あり,放散痛なし.
 症例2.25歳,女.1年半来,右下腿屈側に直径5mmの小結節あり,自発痛,圧痛,放散痛あり.
 症例3.38歳,女.左下腿内側に5〜6年来,時々自発痛あり,2〜3年前から小豆大の硬い小結節発生,圧痛著明.
 全例,外科的に摘出.組織像は定型的.
 自験例を加えた本邦報告例313例を総括した要点を記載した.男123,女190で男:女=1:1.5.受診年齢は30代から50代に多く68%を占める.好発部位は下肢で64%,そのうち特に下腿に多い.単発が普通であるが多発例3例あり.82%に疼痛があり,多発性皮膚平滑筋腫の59%,他の単発性皮膚平滑筋腫の71%より頻度が高い.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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