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爪の疾患(1)
著者: 東禹彦1
所属機関: 1関西医科大学皮膚科学教室
ページ範囲:P.69 - P.79
文献購入ページに移動 爪の疾患についてのまとまつた記載は古くはHeller1),Pardo-Castcllo and Pardo2)によつてなされ,本邦では岡村3),加納4)によつてなされている,近年ではSammanによつて,より実際的な著書5)が出版されている.最近20年ぐらいの間に,samman6),Jarrettら7),zaias8-10),Lewis11),Lewin12),Achten13)らによつて,つぎつぎと爪に関する研究が報告されているが,組織学的検索が困難なことと,爪変形と爪甲周囲組織病変との因果関係を明らかにすることの困難さのために,爪変形の原因や発生機序に関しては,未だ不明の点が少なくない.その上,疾患名の定義においても混乱がみられ,疾患の分類の基準も確立されていないのが現状である.
本講では日常比較的よく遭遇する爪変形の発生機序を中心として解説を試み,治療法についても言及したい.
本講では日常比較的よく遭遇する爪変形の発生機序を中心として解説を試み,治療法についても言及したい.
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