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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科28巻10号

1974年10月発行

文献概要

原著

難治性下口唇ビランを主徴としたSjögren症候群の1例

著者: 重見文雄1 乾睦子2

所属機関: 1徳島大学医学部皮膚科学教室 2国立善通寺病院皮膚科

ページ範囲:P.671 - P.675

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 下口唇の難治性ビランを主訴として来院しSjögren症候群と診断した52歳女性の症例を報告し,本症候群の皮膚科領域からの報告例を紹介し,文献的考察を加えた.
 自験例には,8年前に関節痛あり,現在,Keratoconjunctivitis sicca,Xerostomia,下口唇と口角にビランを認める.検査では赤沈の亢進,リウマチ因子,抗核抗体陽性,血清総蛋白は高く,高γグロブリン血症を示し,唾液腺造影で点状陰影を認め,胃液検査で無酸症であつた.下口唇の組織学的所見はPlasmacytosis circumorificialisの範疇に入ると思われるが,義歯による外的刺激で起つた2次的変化と考えられる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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