文献詳細
原著
文献概要
クリオフィブリノーゲン(CFG)血症の1例を報告すると共に,その臨床的事項(CFGの検出法,臨床像,基礎疾患,発生機序,治療法等)について,若干の文献的考察を加えた.特に,その臨床像(血栓または循環障害症状,出血傾向,寒冷過敏舵状など)の考察に力を入れたが,発生機序については,細菌内毒素を重視するThomas説,血液内トロンビンの発生を重視する水品説に加えて,身体深部損傷時の止血機転(これによって,血液内にCFG形成因子が発生)を重視する著者の考えを追加した.
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