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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科28巻2号

1974年02月発行

原著

Necrobiosis lipoidica—症例報告ならびに既報邦人症例について

著者: 重見文雄1 木下浩彰1 松岡睦子1

所属機関: 1徳島大学医学部皮膚科学教室

ページ範囲:P.119 - P.126

文献概要

 59歳,家婦の両手背と両下腿前,側,後面に発生した例と47歳,家婦の両下腿外側に発生したNecrobiosis lipoidica (NL)の2症例を報告し,Granulomatosis disciformischronica et progressivaを含めて既報邦人23症例に関する統計的観察を行つた.25症例中14症例(58%)に潜伏ないし顕性糖尿病の合併がみられた.男9に対し女16例と女に好発し,発症部位は下肢発生が21例と圧倒的に多い.なかでも下腿(膝蓋より下)が19例で,そのうち10例は下腿前面に病巣があつた.下肢以外にも皮疹をみるが,下肢に皮疹のない症例は3例のみであつた.自験第1症例の手背の皮疹の臨床像はGranuloma annulare (GA)に似ており,NLとGAの類似性についても言及した.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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