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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科28巻2号

1974年02月発行

文献概要

原著

限局性粘液水腫の1例

著者: 五十嵐稔1 佐藤昭彦1 吉田克己2

所属機関: 1東北大学医学部附属病院皮膚科 2東北大学医学部第2内科

ページ範囲:P.127 - P.131

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 両脛骨前面並びに足背部に定型的病変があり,更に右肩に巨大な腫瘤を認めた59歳,男子の限局性粘液水腫の1例を経験した.本症例は甲状腺機能が低下し,LATSは陽性であつた.組織学的に,は右肩,脛骨前面共粘液水嘘の定型像を呈し,組織化学的にはTestic-ular Hyaluronidase,Streptomyces HyaluronidaseならびにChondroitinase ABC処理により線維間物質が完全に消化されたことから,この物質はヒアルロン酸及びコンドロイチン硫酸と同定した.
 本症は脛骨前面に多く発生し,過去において他部にも認められた症例がいくつか報告されているが,右肩にも発生した点,極めて特異である.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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